グルメバーガー用語集(バーガー辞典)|スマッシュ・ブリオッシュ・ブレンド…を協会監修で解説

目次

グルメバーガーのメニューを見ていると、知らない言葉が普通に出てきます。「スマッシュ?」「ブリオッシュ?」「ブレンドミート?」――意味が分からないと、せっかくの店選びや注文が“運”になりがちです。

本記事は 一般社団法人日本グルメバーガー協会 監修のもと、メニューでよく見かける用語を “意味”だけでなく「味がどう変わるか」「どう選べばいいか」 まで短く整理した“辞典”です。気になる言葉を探して、次の注文の精度を上げてください。


この用語集の使い方(最短で得する読み方)

  • 初めての人:まずは「スタイル」「バンズ」「肉」「チーズ」だけ読めばOK
  • 店選び中の人:メニュー表で見かけた言葉を都度検索して“店の思想”を掴む
  • 食べ比べしたい人:同じ用語でも店でどう違うか(説明の厚み)に注目する

ポイント:用語が分かる=“正解が決まる”ではなく、自分が求める体験に近い店を選べるようになります。


まず押さえる:用語は「味の3要素」に直結する

用語を覚えると、次の3つが読めるようになります。

  1. 香り(一口目の強さ、焼きのニュアンス)
  2. 食感(肉感、歯切れ、一体感)
  3. 温度・一体感(チーズの溶け、バンズの受け止め)

用語集(カテゴリ別)

1)スタイル(焼き・構造のタイプ)

スマッシュ(Smash)

パティを鉄板に押しつけて焼くスタイル。香ばしさ一体感が出やすい。軽いのに満足度が高いと感じる人も。
→ 迷ったら「スマッシュのチーズバーガー」が初回向き。

厚肉(グリル厚肉)

厚めのパティを焼き、肉の食感・ジューシーさを主役にするスタイル。
→ 肉を噛みたい人向き。ソースは控えめが“肉の良さ”を感じやすい。

ダブル(Double)

パティ2枚構成。肉量が増えるだけでなく、表面の焼き(香ばしさ)比率が増える設計にもなる。
→ スマッシュ×ダブルは香ばしさが立ちやすい。

スライダー(Slider)

小さめのバーガー。食べ比べ向き。
→ 初心者は“いろいろ試して好みを見つける”ときに強い。

オープンフェイス

上バンズがない(または別添え)構成。見た目は映えるが、食べ方は店ルールに従うと失敗しない。
→ “体験型”の店に多い。


2)肉(パティの設計)

ブレンドミート(Blend)

複数部位を混ぜ、脂・香り・余韻を設計すること。
→ 「ブレンドの思想」が書かれている店は、味の芯が強い傾向。

粗挽き(Coarse grind)

粒を大きめに挽く。肉感・食感が出やすい。
→ 肉を噛む満足が欲しい人向き。

細挽き(Fine grind)

細かく挽き、一体感が出やすい。
→ スマッシュやソース設計のバーガーと相性が良いことも。

手ごね(Hand-formed)

成形を手で行うこと。食感や密度が店の思想で変わる。
→ “ふわっと系”か“みっちり系”か、説明があると選びやすい。

つなぎ(Binder)

卵・パン粉などを使う場合の表現。使う/使わないで食感が変わる。
→ 記載がある店は、意図して設計している可能性が高い。


3)バンズ(パンではなく“構造部材”)

ブリオッシュ(Brioche)

卵・バターのリッチな香り。甘み・香りが強く、満足感が出やすい。
→ 肉が強い店でも“全体を丸く”まとめやすい。

ポテトロール(Potato roll)

しっとり・もっちりで肉汁を受け止めやすい。
→ 一体感重視のバーガーと相性が良いことが多い。

酒種バンズ

酒種由来の香りや歯切れ。店ごとに個性が出る。
→ “バンズも主役”の店に多い。

自家製バンズ

店内で焼く/レシピを独自に持つこと。必ずしも正義ではないが、思想が強く出る。
→ 初回は「定番バーガー」でバンズの方向性を掴むと良い。

トースト(Toast)

焼いて香りと食感を立てること。
→ 出来立てで食べるほど差が出る。


4)チーズ(種類より“溶け方”が重要)

アメリカンチーズ(American)

溶けやすく、一体感を作りやすい。スマッシュと相性が良いことが多い。
→ 初回チーズバーガーの最適解になりやすい。

チェダーチーズ(Cheddar)

香りやコクが出やすい。
→ 肉が強い店で“チーズの存在感”を出したい時に使われやすい。

ブルーチーズ

香りの主張が強い。好みが分かれるがハマると強烈。
→ 初回より2回目以降向き。

スモークチーズ

香りが乗る。バーガー全体が“燻香”寄りになる。
→ BBQ系ソースと相性が良いことが多い。


5)ソース・味の方向性

BBQソース

スモーキーで甘辛。店ごとの個性が出やすい。
→ 初回は“定番”の位置づけかどうかを確認すると失敗しにくい。

アイオリ(Aioli)

にんにく風味のマヨ系。コクと香りを足す。
→ 肉が軽めの構成でも満足度が上がる。

サルサ

酸味・辛味・香りで軽やかにする。
→ 重さが不安な人に合うことも。

グレイビー

肉汁系の旨味。重厚になりやすい。
→ 肉好き向け。初回は少し強い可能性も。


6)付け合わせ・周辺要素

ピクルス

酸味で後味を整える。
→ “最後まで美味しい”設計に効く。

コールスロー

食感と酸味で重さを軽くする役割。
→ 口のリセットが欲しい人向け。

フレンチフライ(ポテト)

塩・油で満足度を支える。味付け(スパイス/トリュフ等)で方向性が出る。
→ 店の「一皿としての設計」が分かるポイント。


用語から逆算できる「選び方」早見

  • 香ばしさ・一体感が欲しい:スマッシュ/アメリカンチーズ/トースト
  • 肉感・ジューシーさが欲しい:厚肉/粗挽き/チェダー
  • 軽さ・食べやすさが欲しい:サルサ/コールスロー/ポテトロール
  • 尖った体験が欲しい:ブルーチーズ/スモーク/限定系

よくある質問(FAQ)

Q1. 用語が多すぎて覚えられません。

全部覚える必要はありません。まずは 「スマッシュ or 厚肉」「バンズの種類」「チーズの種類」 だけで、店選びと注文精度は一気に上がります。

Q2. “自家製”って書いてあれば間違いない?

自家製=正義ではありません。重要なのは、説明から 何を狙っているか(香り/食感/一体感) が読み取れるかです。

Q3. 初回に避けた方がいい用語はある?

避けるというより、初回は“基準”を掴みやすい 定番チーズバーガー が安全です。尖った用語(ブルーチーズ、激辛、重厚ソース等)は2回目以降でも十分楽しめます。


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執筆・監修
根津 将太朗 日本グルメバーガー協会 理事

全国のグルメバーガーを取材・発信する ハンバーガー紳士倶楽部 を運営。協会では“定義と共通言語”を整備し、初めての人にも正しく魅力が届くためのコンテンツ監修を担当。