日本のグルメバーガーが世界の頂点へ!

お知らせ

恵比寿BLACOWSがWFC 2026バーガー部門で世界一に輝く

バガチャンから世界王者へ。予選9位からの逆転劇、そして「日本のハンバーガーは世界に勝てる」という証明。

2026年10月、ハンバーガーの本場アメリカで、日本のグルメバーガーの歴史に新たな1ページが刻まれました。

アメリカ・インディアナポリスで開催された世界最大級の料理競技大会「World Food Championships 2026(WFC)」において、日本代表として出場した東京・恵比寿の「BLACOWS(ブラッカウズ)」が、バーガー部門で見事優勝。決勝では96.375点を獲得し、日本チームとして初めて、バーガー部門の世界王者に輝きました。

日本一から世界一へ。

その快挙の背景には、一人のシェフの挑戦と、日本のグルメバーガーシーンが積み重ねてきた進化がありました。

■ 日本一を決める大会「バガチャン」から世界への挑戦権を獲得

今回、世界の頂点に立ったBLACOWSのヘッドシェフ・高野帯刀(たかの・たてわき)氏。

精肉卸「ヤザワミート」が手がけるハンバーガーレストランで培った肉への深い知見と、食材の組み合わせによって一口の中で料理を完成させる発想を武器に、世界の舞台へ挑みました。

高野シェフが世界への切符を手にしたのは、2026年6月に横浜赤レンガ倉庫で開催された「JAPAN BURGER CHAMPIONSHIP 2026(バガチャン)」。

全国から集まったグルメバーガーの精鋭たちが、日本一の称号を懸けて技術、味、創造性を競い合うこの大会で、BLACOWSが激戦を制して優勝。日本代表としてWFCのバーガー部門に出場する権利を獲得しました。

バガチャンは、日本各地のグルメバーガーを世界へとつなぐ舞台でもあります。

日本一を決めるだけではなく、その先にある世界への挑戦までを見据えていること。それこそが、この大会の大きな意義の一つです。

■ World Food Championshipsとは?

2012年に始まった「World Food Championships(WFC)」は、世界各国の料理人たちが集い、料理の技術や味、創造性を競い合う国際的なフードスポーツ大会です。

2026年大会は10月15日から18日まで、アメリカ・インディアナポリスのIndiana State Fairgroundsで開催されました。世界12か国から約470人のシェフ、188チームが参加し、バーガーやバーベキューなど全10カテゴリーで熱戦が繰り広げられました。

各カテゴリーで世界中の強豪が競い合う、まさに料理人たちの世界選手権。

そのバーガー部門で、日本代表がアメリカをはじめとする各国の実力者を抑えて世界一に輝いたことは、日本のグルメバーガーシーンにとって歴史的な快挙です。

■ 予選9位からの逆転劇。世界を制したバーガー「HULK」

世界大会でのBLACOWSの戦いは、決して順風満帆ではありませんでした。

オープニングラウンドで披露した作品は「キャプテン アメリカ」。

黒毛和牛のパティに、キャラメリゼしたオニオン、ハラペーニョ、ピクルス、チーズを合わせ、チポトレを使用した特製トマトソースでまとめた一品です。ハンバーガー発祥の地アメリカへのリスペクトを大切にしながら、日本ならではの素材と繊細な味のバランスを追求しました。

しかし、予選の結果は95.375点で9位。

通常の上位進出枠からは外れる結果となりました。

それでもチームは諦めませんでした。

決勝進出を懸けた一般来場者参加型の「BURGER BATTLE」に挑戦し、見事3位に入賞。土壇場でファイナルラウンドへの切符をつかみ取ったのです。

そして、世界王者を決める決勝の舞台で生み出されたのが、作品名「HULK(ハルク)」でした。

指定食材であるアメリカ産プライムビーフパティに、香り高い抹茶を練り込んだブリオッシュバンズ。山椒とカルダモンの特製マヨネーズ、柚子を効かせたハラペーニョキウイジャム、和牛と玉ねぎの旨みを引き出したすき焼きソース。

そこに、ホワイトチーズやセルバチコを組み合わせ、複雑でありながら一体感のある味わいを追求しました。

さらに、決勝では指定食材のアメリカ産プライムビーフに加え、直前に発表されるミステリー食材として「ぶどう」が課されました。HULKでは赤ぶどうと白ぶどうをハラペーニョジャムなどと組み合わせ、甘みや酸味、辛みを重ねることで、この条件を独創的に攻略しました。

日本の食材と技術、そしてアメリカンバーガーの力強さを融合させた一品。

その評価は96.375点。

予選の順位を覆し、BLACOWSがバーガー部門の世界王者に輝きました。

■ 「日本のハンバーガーは世界に勝てる」

今回の快挙を、私たち日本グルメバーガー協会にとっても特別な出来事として受け止めています。

私は2021年から、グルメバーガーの可能性を信じ、世界の舞台に挑戦し続けてきました。

ハンバーガーの本場アメリカには、長い歴史と文化、そして世界中の料理人を魅了する圧倒的な層の厚さがあります。だからこそ、そこで日本のハンバーガーがどこまで通用するのか。それを確かめたいという思いがありました。

今回、BLACOWSが成し遂げたことは、単に一つの大会で優勝したというだけではありません。

日本の食材を生かす技術、味を組み立てる繊細さ、そして独自の発想。それらが世界の舞台でも高く評価され、勝利につながることを証明してくれたのです。

もちろん、世界大会で勝つためには、現地の環境やルールへの適応力も欠かせません。予選9位という結果から立て直し、一般投票で決勝進出をつかみ、最後には世界一を勝ち取ったチームの姿には、心から敬意を表します。

率直に言って、今回の優勝は「勝つべくして勝った」と感じさせるものでした。

高野シェフをはじめ、チームが積み重ねてきた技術と努力、そして最後まで勝利を諦めなかった姿勢。そのすべてが、HULKという一つの作品に結実したのだと思います。

日本のグルメバーガーは、もはや海外のスタイルを追いかけるだけの存在ではありません。

日本の料理人だからこそ生み出せる味わいと表現があり、それを世界に向けて発信できる時代が来ています。

日本のハンバーガーは世界に勝てる。

その可能性を、BLACOWSが世界一という最高の結果で示してくれました。

■ 世界一は、ゴールではなく新たなスタート

今回のWFC優勝は、日本のグルメバーガーが世界に認められるための大きな一歩となりました。

しかし、私たちが目指すのは、一度世界一になることだけではありません。

日本全国に存在する素晴らしいハンバーガー店や料理人たちが、それぞれの個性と技術を磨き、国内外で活躍する機会を増やしていくこと。そして、グルメバーガーという食文化そのものの価値を高めていくことです。

バガチャンは、これからも日本一を決める舞台であると同時に、世界へ挑む料理人たちの出発点であり続けたいと考えています。

BLACOWSの皆さん、本当におめでとうございます。

そして、日本から世界へ挑戦したすべての仲間たちに、心からのBig upを。

日本のグルメバーガーの新たな歴史は、ここからさらに続いていきます。


一般社団法人 日本グルメバーガー協会

会長/JAPAN BURGER CHAMPIONSHIP 創設者
中島 テルユキ

執筆・監修
中島 輝行 日本グルメバーガー協会 代表理事

2022年、日本初のグルメバーガー日本一決定戦「JAPAN BURGER CHAMPIONSHIP」を創設。協会代表理事として、グルメバーガー文化の発展と世界への発信を先導する。

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