JAPAN BURGER CHAMPIONSHIP 2026 閉幕
5周年を迎えた“バガチャン”、新たなフェーズへ

2026年6月12日から14日までの3日間、神奈川県横浜市の 横浜赤レンガ倉庫 にて、「JAPAN BURGER CHAMPIONSHIP 2026(通称:バガチャン)」が開催されました。今大会は記念すべき5周年大会として開催され、日本全国から集まったトップシェフたちによる熱戦と、全国各地のグルメバーガーが一堂に会する日本最大級のバーガーイベントとなりました。
会場では「グルメバーガー日本一決定戦」と「全国のグルメバーガーショップによる販売エリア」が同時開催され、多くの来場者が競技観戦と食べ歩きを楽しみました。3日間の総来場者数は約63,000人を記録し、過去最大級の盛り上がりを見せました。
全国74チームから始まった頂上決戦
今年は全国74チームから応募があり、そのうち49チームが予選に挑戦。激戦を勝ち抜いた11チームにシードチームを加えた計12チームが、横浜赤レンガ倉庫のステージで日本一の座をかけて競い合いました。
準決勝テーマは「Three Impact Burger(3つの衝撃)」。
各チームは45分という限られた時間の中で、味覚・視覚・発想力にインパクトを与えるハンバーガーを完成させなければなりません。昨年よりさらに短縮された競技時間の中で、選手たちは高度な調理技術と緻密なオペレーションを駆使し、まさに“フードスポーツ”と呼ぶにふさわしいパフォーマンスを披露しました。
決勝では「Energy Burger ~暑い夏に食べたいグルメバーガー~」をテーマに戦いが行われ、日本最高峰のバーガーシェフたちが最後まで接戦を繰り広げました。
日本一に輝いたのはBLACOWS

栄えある2026年チャンピオンの座を獲得したのは、東京・恵比寿の BLACOWS の高野帯刀シェフ。
3度目の挑戦で悲願の初優勝を果たし、日本代表として10月にアメリカで開催される世界大会「 World Food Championships 」ハンバーガー部門への出場権を獲得しました。
フードイベントからフードスポーツへ

JAPAN BURGER CHAMPIONSHIPは、単なるグルメイベントではありません。
限られた時間の中で味・技術・発想・チームワークを競い合う競技として、年々そのスポーツ性を高めています。
今年の大会では、競技環境への対応力も勝敗を左右する重要な要素となりました。屋外会場特有の風や気温の影響を受ける中、各チームは火入れや保温方法に工夫を凝らし、本番環境に適応する力を競いました。
また観客の皆様も、競技そのものを楽しみ、選手たちへ大きな声援を送り続けてくださいました。競技終了まで席を立たず見守る姿や、結果発表の瞬間に沸き起こった歓声は、バガチャンが新たなスポーツエンターテインメントとして成長していることを象徴していたように感じます。
実行委員長総括
JAPAN BURGER CHAMPIONSHIP 2026 総評
ジャパンバーガーチャンピオンシップ 実行委員長/日本グルメバーガー協会 代表理事 中島 輝行
今年で5回目を迎えたジャパンバーガーチャンピオンシップは、前年をさらに上回るハイレベルな大会となりました。
全国から74チームの応募があり、49チームが予選に挑戦。その中から勝ち上がった11チームとシードの1チーム、計12チームが横浜赤レンガ倉庫で開催された準決勝の舞台に立ちました。
準決勝のテーマは「Three Impact Burger(3つの衝撃)」。
昨年より15分短い45分という制限時間の中で、各チームは驚くような食材や調理法を駆使し、本来であればレストランでも難しいような工程を、緻密な計算と卓越したチームワークによって見事に完成させました。
今年の大会を通して特に印象的だったのは、上下のバンズに挟む具材の構成が非常に洗練されていたことです。
グルメバーガーの魅力は、地元食材や旬の食材、さらには一般的なハンバーガーには使われないような食材を自由な発想で取り入れられることにあります。しかし、珍しい食材を「入れること」が目的になってしまうと、全体のバランスは崩れてしまいます。
今年のチームは違いました。
必要最小限の食材だからこそ、一つひとつの素材と調理法に意味があり、それらが見事な相乗効果を生み出していました。足し算ではなく掛け算、そして時には引き算の美学。
少ない構成でありながら味には奥行きがあり、香り、余韻まで設計されたバーガーが数多く並びました。
審査員の皆様も「準決勝の初戦から決勝戦を見ているようだった」と口を揃えており、それほど高いレベルの戦いだったと言えるでしょう。
一方で、フードスポーツとしての競技性も、さらに進化していることを感じました。
特別審査員の一人でもある 米澤文雄 シェフがお話しされていたように、屋外ステージでは風の影響で鉄板の温度が下がり、パティの焼き色や火入れが大きく左右されます。また、ソースを煮詰める工程でも十分な火力が得られず、本来の仕上がりにならなかったチームも見受けられました。
私自身も実況をしながらその様子を見ていて、同じ印象を受けました。
そのような環境下でも工夫を凝らしていたチームは印象的でした。
例えば、石川県代表・オーベルジュオーフの宇川シェフは、風の影響を受けにくい深型の鉄鍋でパティを焼成。
また、Ju the burgerの新見シェフは、焼き上がった食材をグリル上の網の上で保温し、熱を逃がさない工夫をしていました。
競技環境まで想定したこうした発想が、高得点につながっていたように感じます。
優勝したBLACOWSは今年で3度目の挑戦でした。
ハリッサやンドゥイヤなど世界各国の食材や調味料を巧みに取り入れながらも、ベースとなるソースはトマト、マヨネーズ、マスタード、ピクルスなど、ハンバーガーの基本構成から決して逸脱していませんでした。

一見すると斬新ですが、本質は極めて王道。
その土台の上で独創性を積み重ねていたことが、準決勝・決勝を通して高く評価された理由ではないかと思います。
今回特別審査員として来日した、2024年ワールドフードチャンピオンシップス ハンバーガー部門チャンピオンのハッサンシェフも、
「世界大会で勝つためには、まず基本的なハンバーガーを完璧に作ること。その上で地域性や季節感、日本らしさを表現することが重要だ。」
と語っていました。
まさに今年の優勝チームは、その考え方を体現していたように感じます。
そして今年、ステージから見える景色も大きく変わりました。
この5年間、実況・司会として会場に立ってきましたが、今年ほど観客の皆様が競技そのものに没頭していた大会はありません。
ハンバーガーを食べることだけではなく、制限時間いっぱいまで競技を見守り、結果発表まで席を立たず、選手たちへ声援を送り続ける。
歓声、拍手、熱狂、そして笑顔。
その熱量こそが、「バガちゃん」が単なるフードイベントではなく、一つのスポーツエンターテインメントとして成長してきた証だと感じています。
また、販売ブースに出店してくださった全国のハンバーガーショップの皆様も非常に高いクオリティで、お客様を楽しませようという情熱に溢れていました。
店舗と変わらない品質を会場で提供し、全国から集まったグルメバーガーファンを魅了してくださったことにも、心より感謝しています。
総じて、ジャパンバーガーチャンピオンシップ2026は、大きな飛躍の一年となりました。
5周年という節目を迎え、「バガちゃん」は新たなフェーズへと歩み始めたと感じています。
皆様の期待を超え続けられるよう、来年はさらに魅力的で、さらに熱狂できる大会を目指してまいります。
5周年を迎えたJAPAN BURGER CHAMPIONSHIP。
全国の出場チーム、出店者の皆様、審査員の皆様、スポンサー各社、そして何より会場に足を運んでくださったすべての来場者の皆様に、心より感謝申し上げます。
また来年、さらに進化した「バガチャン」でお会いしましょう。



